望ましい方向へ自らの行動を促す
1on1ミーティング支援ツール

EQ（Emotional Intelligence Quotient）は「情動指数」や「心の知能指数」などと呼ばれますが、世界共通の定義があるわけではありません。「人間関係を上手に構築してそれを維持できる」、「他者からの支援やサポートを活用できる」、「目標達成のために前向きに取組むことができる」など、高業績者に共通する感情コントロール能力（感情リテラシー）のことです。EQは後天的なものであり、日頃から意識して努力することによって高めることが可能な能力です。

EQ測定は、「感情リテラシー」を自己診断で「数値化」するものであり、絶対基準があるわけではなく、他者と比較するものではありません。
それでも、目に見えない「感情」というものを、定期的に「測定」し「数値化」することで、本人の「心のブレーキ」になっているものへの気づきを与えてくれます。
EQは全ての要素が高い必要はありませんが、担当する職務に必要な要素が低いと、成果が上がりにくい状態であるといえます。上司と部下が課題として共有し、原因の発見と対策を打つことで、伸ばすことが可能となります。

1on1面談の目的は、成果の上がる「思考」と「行動」を「習慣化」することにあります。そのためには「感情の構造」についての理解が必要です。出来事そのものが感情を生むのではなく、出来事をどのように「認知」するかで、生まれる感情の内容が変わります。誰もが何らかの「認知バイアス」というフィルターを持っていますので、それが「心のブレーキ」として働いているのであれば、そのフィルターを取り替える必要があります。
一度身に着いた「認知バイアス」には、自分にとって何らかのメリットがあるという「理由」がありますので、交換するには本人の「腹落ち」と「時間」が必要です。
個人と組織の「価値」を高めるために、フィードバックを行い、心のベクトルを「成長」と「貢献」にチューニングし、望ましい方向に行動を促すことが1on1面談によるnudgeです。